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【9/23悪戦苦闘の4時間 一鬼のこと一緒に縄作り】
<My縄>
20070923-01

 My鞭を持っているというSMファンの方が最近多いようだが、My縄となるとどうだろうか。
 それも、市販品を買うのではなく、自分で作った縄をである。
 SMのプロの方であれば、大切な商売道具として、多くの方々が原材料を仕入れて、自分のプレイに合った縄を自己製作されていることだろう。
 また、以前はいくつかのサークルで、縄作りの講習イベントが定期開催されていたが、最近では聞かなくなってしまった。
 9/23(日)地下1階、地上3階のビル丸ごと『エロのテーマパーク』渋谷のハプ・バー眠れる森の美女  にて、マスターで最近あちらこちらのイベントに緊縛師と登場している「一鬼のこ」 を講師に、「誰でも参加できる縄作り」の講習イベントが行われた。
  
  参加された方々に今回の参加理由をおうかがいすると、
   ・未だパートナーはいないが自分用の縄が欲しい(S男性)
   ・いつか自分の縄でご主人様に縛ってもらいたい(M女性)
   ・二人専用の縄が欲しい(SMカップル)

  ・・・等々、中にはこのイベントにために、ハプ・バーへ来られたのも初めてという方もいる盛況ぶりである。

<ひたすらケバを取り、ナメス>

 麻縄と言っても、長さ、太さ、染め有無等様々な種類があるが、太さ6〜7mm、長さ7〜8mで2,000円〜3,000円と言うのが市販相場ではないだろうか。
 それを今回の講習イベントでは、縄3本セットで1500円(仕上げに馬油使用は+1,000円、ハプ・バー入場料金は別)という格安料金の提供である。

 作業は、ひたすら原材料の麻縄の、ケバを取り、ナメス、というに尽きる。
 言葉では簡単だが、その工程は幾段階も似たようなことをひたすら繰り返していく、忍耐のいる作業である。
 私の場合は、自分も参加者と同じことを行ってしまうと周りが見えなくなってしまうB型人間なので、初イベントをじっくりと見定めるため講師、参加者をじっくりと観察させて頂いた。
 
(以下の工程名称は、私が勝手に付けたので公式ではありません)
 ・最初のケバ取り
   この作業は、今流行りのブートキャンプの1シーンを思い出す。
   つまりブートキャンプグッズの代わりに麻縄が使われていると思えばいい。
   そして辛いブートキャンプからの解放を思わせる鞭打ちの練習か、日頃のストレスを発散かという、束ねた縄を数回床に叩きつける作業でこの工程は終わる。
 ・ケバ焼き
   火の上で縄をあぶりケバを焼くという作業なのだが、焼きの工程で床に直座りしながら、縄を延ばして火に当てる女性の構図はSMの一シーンとして使えそうである。
 ・蜜蝋(みつろう)特製油すり込み
   あまり日常的には縁のない代物である蜜蝋特製油を麻縄にすり込み、再び焼く。
   この辺まで来ると麻縄は、それまでの荷物用ロープのような味気ないものから、やや色が黒ずみいかにもプレイグッズ麻縄の風格が出てくる。
 ・延ばし・絞り
   適当な高さの固定された柱に、麻縄を結びつけ、まるで、運動会の綱引きにも似た作業を行う。
   強く引き、雑巾のように縄の順目に絞り、まるでこれでもかとばかり麻縄を痛めつけるような力のこもった作業だが、女性単独でもその要領がわかれば充分に行える。
 ・再度ケバ焼き・焼きコゲ取り
   この工程を終了した段階で、講師に出来具合を確認する。
   もし、途中工程が足りなければ再度不足の工程を実行する。
 ・馬油塗り
   これも蜜蝋と同様日頃一般的には縁がないのだが、縄を使うプロには必需品である。
   講師によれば、ベビーオイルでも代用できるとのことだ。
 ・最終確認  
   こうして、全ての工程が完了し、講師のお墨付きがもらえればめでたく念願のMy縄の完成である。

   準備しておく材料は
    ・麻縄
    ・軍手
    ・カラビナ(あれば効率的)
    ・ガスコンロ(無ければライターでも可)
    ・蜜蝋特製油
    ・馬油(無ければベビーオイルでも可)


  ただし、今回の場合、数時間と言う時間的制約があり、テレビの料理番組のごとく、最終形を時間内に見せるため、最も最初の工程である一切加工されていない麻縄を煮込み、乾燥させるという数日間かかるいわば下ごしらえ作業を省略している。

<カップルの喘ぎ声がバックグランドミュージック>

 もし「ケバフェチ」という存在がいれば今日は大変喜ばれたことだろう。
 スポットライトの光が空中に舞うケバを浮き立たせ、床にはよく言えば絨毯のごとく、悪く言えば綿ホコリのごとくケバが積もっている。
 そうそう、この作業をする時は、作業着等汚れてもいい服装で行うのが無難である。
 それでも、午後10時から まるで手内職仕事か、職人の修行のごとくケバにまみれる作業が続き、悪戦苦闘4時間にして、黒光りし、しっとり感のある麻縄が誕生したのにはいずれの参加者にも達成感があったことだろう。
 中には、一度に4、6本と挑戦している方もいた。
 だが上には上がいるもので、店のスタッフ女性は15本にチャレンジしていた。
 講習は、2Fの和室と洋室のプレイルームで行われたのだが、参加者が無言のまま黙々と作業を続ける中、、隣りのプレイルームからカップルの喘ぎ声がバックグランドミュージック代わりに聞こえるというのもハプ・バーならではのことだろう。
 自分で作った縄への愛着はいかばかりかと思うが、今回の参加者のMy縄は、今後どのような身体にからみ、巻きついていくのだろうか。
 準備・主催・指導する講師の苦労は、筆舌に尽くしがたいが、My縄にかける情熱のSMファンのため、今後共このような講習イベント行って頂きたいと思う。

 追伸  緊縛師「一鬼のこ」 の近日ショーイベント
     9/29(土)23:45〜田町 Studio Cube 326 TEL03−5439−9199(文中敬称略)
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