<治療という名の・・・>
まるで移動式の野戦病院を思わせるように、
「非医療法人ビザールクリニック」 (通称ビザクリ)は次々と開催会場が変わる。
今回は、日本一ゴールドが似合う女性、
黄金咲ちひろ院長の名にふさわしく、ゴールドな装飾にシャンデリアと鏡の輝きに満ちた
渋谷TRUMP ROOM での開催である。
背景のスクリーンでは、昔のブルーフィルムを思わせるような妖しげな映像
”MONDO21『背徳の好奇心#127』”が流れ、事務長「
Zil」の流すディスコミュージックのままに、黄金咲院長を始めとして、白衣・ナーススタイルスタッフが、従来の医療では全く手の施しようのなかった
ヒトの“ココロ”の病=“変態”という病の症状に心当たりがある様々な入院患者達を迎えていた。
女装者、

フンドシスタイル

等々思い思いに装い(むろん、普段着の参加もOK)、そして手持ちのコスチュ−ムが無い場合には、コスプレ衣装を貸与され、例えばたちまち”
新人ナース”

が誕生した。
黄金咲ちひろ院長は、盲目の男性に優しく問診し、悩殺的なラバースタイルの婦長
「水嶋かおりん」
は、患者の見境無くボディ密着・接触型の治療を施し、
言の葉調剤師ナース「樹瑠」(キル)は、床に寝たままの患者に脚マッサージ(SMファンが見ればナーススタイル女王様とM奴隷に見えるかも)を加え、大量の麻縄を持ち込み ”縛りたい”という患者にうやうやしく身体を差し出したのは、
「なちこ」ナース
である。高まる怪しげな雰囲気にフロア内のダンスステップではおさまらないフランス人女性が、裸エプロン姿でポールダンス棒に飛びつく

・・・等々解放された治療は留まることを知らない。
また、今回はさらに新人ナースが二人が誕生した。

きっと彼女たちもいずれ”迷治療”を与える天使になることだろう。
<「・・・もっと奥まで入れてー・・・」>
イベントのオープニングミュージックは、
「・・・もっと奥まで入れてー・・・」
と激しさと情熱を込めて歌う
ANTIxKITCHxMECA−ROCKIN’SPIKYS(スパイキーズ)である。
セクシーパフォーマンス、機械的ギミック、エキセントリックかつ破壊的なラブソング、 アンチでキッチュなメカロッキンを放つ、2999年のロックンロール界からリストラされて来た、ユーラシア大陸最強の邪悪な天使MALI&天邪気6WIRE HISAWO、スパイキーズ。
デジタルビートを主体としながらも、 いわゆる打ち込み系音楽とは真逆を走り、 メカビリー、メカロッキン、メカラスタ、2980'sポップス的 ・・・
(参考)SPIKYS(スパイキーズ)の近日イベント
★3/16(日)代々木公園近辺ストリートライブ(SPIKYS)
★4/12(土)日比谷野外小音楽堂(SPIKYS)
★4/20(日)浅草KURAWOOD(SPIKYS)
★4/21(月)新宿アルタ前ステーションスクエア(SPIKYS)
★5/18(日)代々木公園近辺ストリートライブ(SPIKYS)
<心身の治療だけではなく>
公開治療の実演は、当クリニックの“名誉教授”に就任した、ハリウッドの振動整形の権威、
マイク・レイ・フランシスコ先生 
(CAPRI Beauty Answer院長) である。
試しに、
変態仮面ナース「バルバラ」
が胸の谷間を深くする治療に身体を預け、

続いて新人ナースが小顔作成、O脚治療等を受けた。
先生のレパートリーは幅広く、心身の治療だけではなく、顔の変身

や、ヘヤースタイルまでと、まるで、石ノ森章太郎の漫画『八百八町表裏 化粧師』を原作とした2002年公開の日本映画
『化粧師 KEWAISHI』(けわいし)を彷彿とさせる。
<「母乳を浴びたい人は前へ」>
「母乳を浴びたい人は前へ」などというショー開始の呼びかけはまずないだろう。
自分の母乳で絵の具を溶かボディしペイントする“公開授乳”&ボディペインティングショーである。
授乳・ペインターは昨年、澤田サンダーとのコラボ絵本
「幼なじみのバッキー」が、史上初の絵本としての岡本太郎賞に入選した
画家「増山麗奈」(ますやま れな)である。
「増山麗奈」と言えばむしろイラク戦争開戦直前に生まれたカワイイ系反戦アート集団
「桃色ゲリラ」のリーダーのイメージの方が強いかもしれない。

対するモデルは、何でも昨日
「増山麗奈」と知り合ったばかりという「
下條智恵子」(しもじょう ちえこ)である。シュールな画風が特徴のアーティストという以外未だ謎の彼女の武蔵野美術大修了制作展のテーマは、「私はいい装置になりたい」(世界を受診し、人生を味わいながら、世界を発信する)。静かなモデルというより動的なパフォーマーとして、身体を様々にくねらせ、色鮮やか布にからませながら、授乳・ペイントで変身していった。
モデルばかりではなく、舞台下の参加者も容赦なく
「増山麗奈」の母乳を浴び、授乳・ペイントの洗礼を受けていった。
(参考)画家「増山麗奈」個展「幼なじみのバッキー原画展」
4月14日(月)〜19日(土) 15:00〜20:00(オープニングレセプション14日(月)午後5時より)
会期中、サイン会も行います。
ギャラリー銀座芸術研究所
〒104-0016 東京都中央区銀座7-3-6 洋菓子ウェスト2F tel03-5537-5421
(交通 地下鉄丸の内線銀座駅徒歩3分、JR有楽町駅徒歩5分)
<ビザール紙幣の使いみち>
本イベントの特典として、参加者にはイベント内のブースで使える”ビザール紙幣のお小遣い”が渡される。
これは、ブース運営者にも、参加者にも実にありがたいことである。
今回のブースは、
黄金咲ちひろ印の
GoldCollectionを始め、前述の増山麗奈・授乳スペースでは、絵本
「幼なじみのバッキー」の購入者に似顔絵を描いてもらえるサービスがあり、女医姿の占い
「Chloe」
では、何やら真剣な眼差しでの相談が行われ、手作り鞭等でお馴染みの
銀龍堂では、盛んに試し打ち、打ち方講習が行われていた。
ビザールクリニックは、渋谷「
青い部屋」のレギュラーイベントとして定着して毎月開催されて以来、その後移動野戦病院化したが、どんな会場にもマッチさせてしまう、ある意味ではイベント実験の場とも言える。
心のオアシスイベントとして”夜の町興しに”一役買ってもらうのはいかがだろうか。
毎月第2日曜日の19:00〜23:00に定期開催される
「変態開放病棟【ビザールクリニック】の次回は、
4/13(日)六本木の何処かで、は開催される。
追伸:白衣で取材した本ブログ主宰川口青樹の今日の収穫:「白衣・聴診器スタイルは、多くの”患者”からお呼びがかかるなり」


(文中敬称略)