<巨大なリング>
中央に大きなリング、これからプロレスか、ボクシング、いや、K1の格闘技選手権でも始まるのではないか。
そう思ったのも無理はないだろう。なにしろ今回の「
関東櫻連合ファイナル」

の会場の
新宿FACE
(
図の青色がリング部分)は、堺屋太一元経済企画庁長官の提案により格闘技会場に改装され、2005年7月29日にオープンした600人収容の大会場で、こけら落としは女子格闘技の「W-FACE(ダブル・フェイス)」が行われ、オープン後はコンサートのほかにもプロレス・ボクシング・格闘技も催され、いまや後楽園ホール・新木場1stRINGなどと並ぶ格闘技の常設会場として親しまれている場所なのである。
ただ、今日の四角いリングには、つきもののロープが張られていないので、リングのというのはこんなにも広いものだったのかと改めて思った。
しかも
リングだけが演じる場所かと言えば、正面奥には通常の舞台があり、その舞台から花道が延び中央リングへと続いているのである。
恐らく私が今までに知っている限りでは、SMショーとしては最も大きなステージではなかったかと思う。
観客席は最高のリングサイド席の他に、正面舞台とリングをコの字に囲むように作られていた。
さらに左右の壁には大きなスクリーンがあり、リング状のパフォーマンスが映される。
むしろ、気になったのは、
360度展開で、しかもこれだけの広さの中で、本来密室でSとMの存在だけで行われるSMプレイのパフォーマンスを観客の期待に応えるように見せられるのかということだった。
<残忍な女将校>
そのリング場外、コ字型の観客席の後ろの通路に、ミリタリールックの女性

が、ショーツ1枚のM女を鎖を曳きつつ現れた。
M女の腕は背中に伸ばされたまま
皮革製アームザック (画像は本イベント協賛のSMグッズショップエピキュリアンのサイトより)に包まれていた。
リング脇から壇上にあがったミリタリールックの女性:
辰神麗子は、M女:
神月萌に棒鞭で尻叩きを、乗馬鞭で乳房打ちを行った。
両手を吊り代に固定したM女の乳首にローターをテープ留めしたまま、ミリタリールックの女性が軍靴で尻蹴りをした。
バックの音楽が一瞬途切れると、M女の股間にくくりつけられた電動マッサージ器
(例:フェアリー)のビビビーという音が場内に響き渡った。
ようやくM女を拘束から解放したと思ったら、今度は、魔女裁判の拷問のように、仰向けに寝かせたM女の口に漏斗(じょうご)をくわえさせ、真上からペットボトルの水を激しく注ぎ入れた。
もうこの段階で感極まったかと思いきや、M女のポニーテールの髪を引っ張り、鋏でカットしてしまった。
辰神麗子曰く、
「
軍服を着ての残忍な女将校として私もステージを心ゆくまで楽しませてもらいました♪」(
辰神麗子のブログより)
だそうだ。
何だか、
辰神麗子出演の軍服フェティッシュムービー
「SM軍事医療研究所」(画像は、本イベント協賛SMグッズショップエピキュリアンのサイトより)のシーンを思い出していた。
<キリッとした着物姿>
一鬼のこは着物姿がよく似合う。
東映の明治〜昭和初期のヤクザもの映画というと語弊があるかもしれないが、あのキリッとした感じだ。
そして、またその男の渋い着物姿にパートナー役の女性の白い着物がよく映える。
だが、その白い着物も一気に脱がされた下は、裸身に白いフンドシ一本だけというM女なのである。
両手を吊られたそのM女が、さらしを巻いた半裸となった男に竹のバラ鞭で叩かれている姿は、明治から昭和初期にかけての頃の遊女屋で、遊女が若い衆に折檻を受けているシーンを想像させた。
折檻は、それだけに留まらず、宙に浮いた女体に、縄にくくりつけられた7本のロウソクから熱いしずく垂らされる。
遊女の折檻ならこれで終わりだろうが、SとMの関係においてはこれだけですまない。
逆さ吊りでぴったりと合わされたM女の脚の間に、竹刀を突き刺すように通し、そのまま股間へと降ろしていく。
股間で止まった竹刀がまるでバイオリンのように引かれM女の喘ぎ声が響き渡る。
さらに逆さ片足開脚から空中ブリッジスタイルへと展開した。
本イベント協賛の渋谷のハプ・バー
「眠れる森の美女」のマネージングを始め、定例SMイベント、緊縛教室、緊縛撮影、それ以外にも全国各地のSMイベントに招かれている
一鬼のこ。

(一鬼のこのサイトより)
今、一番ノっている縄師かもしれない。
<サバトのお楽しみ>
先に説明した通り、今回の舞台は、いわゆる通常の正面舞台とリング状の舞台の二つがある。
広さもさることながらこれらを言わば立体的に見せてくれたのが、

華連&リエルのW女王様(
本イベント協賛池袋のSMクラブ「レヴェ」のサイトより)のパフォーマンスである。
二人が率いたのはM男2人、M女1人の計3人
正面舞台でM女が吊られれば、リング舞台では、ドミノマスクのM男が四つん這いのまま女王様に追い回されアナルを責められる。
今回ショーとして珍しく登場したのが、
リング中央の吊り代に下げられたのは楕円上のブランコのような物だった。
女王様の命じられるままに、そこに乗ったM男はさらに逃げられないよう足首まで固定された。
逃げられないM男は、細い管を鼻から口へ通され女王様に引っ張られ、その痛々しい悲鳴があがった。
一方、正面舞台のM女は四つんばい状態の吊りのまま女王様のぺニバン攻勢を受けていた。
二人目のM男が、四つん這いのまま花道からリングへ来た。
ここに登場したのが、四角に棒をつないだ木枠を立てたような代物だった。
二人目のM男はその木枠に、まるでレントゲン写真の撮影をするかのようにぴったりと胸を付けさせられた。
さらに持ち出されたのが金槌。
女王様の手によってその金槌が振り上げられると、悲痛なM男の叫びは最高潮となった。
ラストに釘抜きが登場し、その動きをを見るとどうやら男の小さな乳首が例の木枠に釘付けされたらしい。
まるで
サバト=魔女の集会で、女王様ならぬ魔女達の楽しみ方を見せつけられたようだった。
<斬込隊長とストリップM女>
舞台の幕が開くと、中央に白い着物に赤い帯、そして赤い和傘をかざした女性が現れた。
優雅な踊りは、花道から向かった広いリング上でも実に堂々としたものだ。
ストリップから一般の演劇まで幅広く舞台をこなしている
若林美保(愛称わかみほ)ならではのものだろう。

(画像は若林美保のサイト「仏ぼくろちゃまのお部屋」より)
これまでストリップの舞台は何度か見てきたのだが、実はM女としての彼女は初めてなのである。
むしろ、その堂々たる肢体は、M女というよりS女王様の方が似合うように思っていた。
そういう意味では、S女王様として対峙したのが関東櫻連合にあっては斬込隊長で、本イベントの初回から今回の第8回目まで全て出演している貫禄充分の
飛室イヴ
(
飛室イヴ出演のDVD例)で正解 だったように思う。
私にとって一番の見せ場は、女王様が、M女の身体をつかみ、投げ出すような仕草で帯を解いた時だった。
M女の身体に巻かれた帯が長く引っ張られ、クルクルと回転しながら解かれていくシーンは、
飛室イヴの卓越したその絶妙のタイミングと、それを受けてフィギュアスケートの回転のよう身をこなしていくM女
若林美保のボディコントロールとが見事にマッチした結果だろう。
また、88cmのM女若林美保のむきだしのヒップに、半裸着物姿の
飛室イヴが
濡らした手拭いを鞭代わりにして叩くシーンは、その叩いた時にあがる水しぶきが霧のように撒き散らされ幻想的でさえあった。
飛室イヴ女王様の関東櫻連合での舞台がこれで最後だと思うと大変残念であるが、
総長山咲美花に率いられた関東櫻連合の斬込隊長の役割は十二分に果たしたのではないか思う。
また、一方、
若林美保は、今年はストリッパーとしてデビュー10周年だそうだが、そのあでやかなM女姿を次に期待したい。
<極悪とM女の執念>
「こんにちは」
場内の席に座っていると、見知らぬ女性にこう呼びかけられた。
(今日はいい日だ。こんな若い女性にナンパされるとは・・・)
だが、これがとんだ勘違い。
彼女のすぐ後ろにいたのは、本日のイベントの第一部のトリを飾るはずの
緊縛師風見蘭喜だった。
出番までかなり時間があるので、楽屋から出て今日のパートナーの
マミ
と共に観客席から舞台を見に来たのである。
それにしてもこれから目の前の大きな舞台で、今本人が見ている責めに勝るとも劣らない目に合う前の彼女の気持ちはいかばかりであろうか。
しかも、
緊縛師風見蘭喜と小柄な彼女
マミとは、とんでもない関係にあった。
緊縛師風見蘭喜と言えば「極悪」の異名をとっている

が、DVDの人気シリーズ「乱鬼龍」の最新作
「乱鬼龍12 股間激痛蹴り」の製作撮影中、股間蹴りにより事故を起こして、
マミは救急車で運ばれ、緊急手術を行い入院という事態を引き起こしたのだった。(この作品は、入院中の彼女が「絶対作品にして下さい」との強い希望が有り、又、風見氏自身の恥態を公表する事を本人の意思にて希望された為あえて公開。よってラストシーンは突然終わってしまう)
二人のこの撮影経緯をナマでおうかがいした上で、そのトリの舞台を見た。
流れるような緊縛、ブリッジの吊り、片足1本吊り・・・とここまでだったら普通の緊縛師だったろう。
だが、
両腕を天井に向け吊るしたような縛りに、鞭をくわえた瞬間「極悪」の本領が発揮された。
一本鞭
(
一本鞭例:「極」、鞭・首輪・拘束具などオリジナルSMグッズ製作・販売の銀龍堂のサイトより)が
マミの身体に蛇のように巻きつく。
今日のような広い場所では、周りに邪魔な障害物や壁がないので、長い1本鞭を使った責めとしては最高の舞台である。
だが、味わった者にしかわからないが、その音以上に一本鞭の衝撃は強烈なのである。
そして、床に落とされた1本鞭に代わったのが、蹴りである。
逃れられない吊られた女体に、
極悪緊縛師風見蘭喜の
強烈な足蹴りが何度も炸裂した。
先ほど見たはずの
マミの小柄な身体が、リング上では黒のTバック1枚の雄大なヴィーナス像のように見えた。
この第一部のトリの後、DVDのプレゼント、出演者の衣装のオークション等が行われた。
既に時は午前0時を回っていた。
(文中敬称略、
以降の記事は第二部(11/12(木)掲載予定)へつづく)